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■ 四天王プロレスの弊害とプロレスを復権させる方法
三沢が亡くなって、プロレスはどうなるのかとの不安の声もあがっている。
このまま、プロレスはジャンルそのものが消失してしまうのだろうか?
いや、プロレスを復権させる方法はある。
カミングアウトなどする必要などない。
プロレスをもう一度復権させたければ、方法は簡単だ。
王者(チャンピオン)を頂点としたピラミッド構造を作り、
役割分担を明確にした上で、両リンと反則決着、乱入を復活させることだ。
もう一度、プロレスの基本に立ち戻ることである。
プロレスとは、1シリーズ=1クールとしたドラマの連続だ。
開幕戦で事件が勃発し、中盤から後半にかけて中堅レスラーが噛ませ犬となって煽りをしっかりと行い、最終戦で王者がきちっとドラマを完結させる。
もちろん王者は負けてはならない。
なぜなら、勝つことが商品価値を高めることにつながるからだ。
どうしても契約上、相手が負けブックを飲まないのなら、
両者リングアウトでお茶を濁し、商品価値を守るのが最善だ。
あわせて、カウント2.9プロレスは、いっさい廃止すること。
試合時間は、15分以内にすること。
15分で試合を表現できないようなレスラーは、はっきりいってセンスがない。
ラリアートとバックドロップでしか試合を見せれないようなレスラーは
自分の表現力のなさと、試合の組み立て方の発想の貧困さを
深く反省するがいい。
どうしても、自分の能力で試合を組み立てたり、
シリーズの流れを作れないようなレスラーは、
ブック制作を外部のシナリオライターへ委託した方がまだましである。
簡単に負けブックを飲む王者も、王者として資格がない。
その点、三沢は三沢光晴というブランドをしっかりと
築き上げられたと思う。
三沢光晴組対小川直也組なんて、
何度見ても興奮する。
三沢光晴対田村潔司
三沢光晴対桜庭和志
三沢光晴対セームシュルト
・・・
三沢がらみなら、幻想を抱かせる対戦カードがいくらでも思い浮かんでくる。
これも、三沢光晴というブランドがしっかりと形作られているからに他ならない。
ただし!
四天王プロレスは、プロレスを自分で自分の首をしめていたようなものだった。
当時から、マンネリだとかファミコンプロレスだとかファンの間では定説であったが、週プロなどはただひたすら毎回のように繰り広げられる1、2、オーの繰り返しを、名勝負だとか書き立てるだけだった。
試合時間20分前後に日本武道館の2階席で発せられる「じかんですよー」の声こそ、
真のプロレスファンの叫びだったのだ。
大技の乱発は、選手の自己満足でしかない。
ファンの期待を煽る、裏切る、満足させる、
もう一度、プロレスのこの原点に帰ってもらいたい。
by p_up_kuniken | 2009-06-16 00:20
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- ■著者紹介:渡部恒雄
- 田中邦衛研究所CEO兼エグゼクティブプロデューサー。好きな言葉は「権力」と「八百長」。プログラムとかシステムとか、まだ素人の域を脱していないが、研究所を今後もさらに質量ともに充実したコンテンツを目指していきますので、どうぞよろしくお願いします。